オーケンの不定期日記 オーケンブログ

「クリント・イーストウッドラえもん」

不定期日記 / UPDATE 2019.03.12

辻村深月さんが脚本と聞いて先日、映画「ドラえもん  のび太の月面探査記」観てきました。

辻村さんのドラえもん愛をエッセイで読んでいたので、ついに、すごい、観なきゃ、と。

ドラえもんの映画シリーズは遠い遠い昔に中野武蔵野館という2本立ての名画座で1本観たことあるなぁ、のび太の恐竜、だったような?同時上映はなんだったんだろう?カリオストロとかかなぁ、あ、マモーかもしれない。

あと、なんだったけか?「立った!」「しゃべった!」「今のはころんだだけです」というシーンだけ覚えてんだよなぁ映画版ドラえもんシリーズの別の作品の。あれとても面白かった。


申し訳ないくらいドラえもん映画に詳しくない者です。

でも「月面探査記」よかった!
夢がある!心が浄化される!
で、ハードSFでサスペンスとアクションにあふれていて、ドラえもん素人〜実に適切な表現だ〜の目でみても、これはドラえもん愛を詰めるだけ詰めた物語なんだなぁとわかりました。素晴らしい。

心が浄化され過ぎた感があったので、デンマークのサスペンス映画「THE GUILTY ギルティ」も観てきてこちらもすこぶる良かった。

緊急電話オペレーターと電話相手たちとの声のやりとりのみで進むその手があったか!アイデアの1作。よくこんなの思いついた。思いついたとしてもよく作った。

アイデアがあれば誰にでもいつでも歴史を覆すようなものを作ることが可能だと教える、やる気にさせます!フクロウ博士の名言まで思い出される傑作にして尺88分。
「最近の映画は長すぎんじゃないか問題」まで解決してくれてスカッとしたけど話は重いね。映画観てて始めて「オーマイガー」とつぶやいしまったよあそこのシーンで。

そしてほとんど主人公の顔面アップシーンなのに映画一本観飽きさせない主演俳優の顔面普通力がすごい。
出すぎず引っ込みすぎ。これがジム・キャリーだったりしたらどうなっていたのか。それはそれで観てみたい。


映画づいて、数日後に「運び屋」観る。

予告の印象とイーストウッド監督作品ということで、よほど重く暗いものを覚悟して行ったら、むしろ人情コメディよりの映画だった。

こういう時、僕はホントにホッとしますね。

で、面白かった。
後期高齢男性の「こうだったらいいのになー」という願望が詰めるだけ詰めてある。 

長生きで得たスキルがトラブルに役立ち、わるそな若者たちが自分に心を開き、若い娘らにもモテモテで、家族問題にも落とし所が見つかって、、

夢しかないよ!お達者の。
、、って、そんな都合よく行くかぁ^_^って話です。

でも、イーストウッドさんが演じると、もしかしたら人生そんなこともあるんじゃないかと思わせてくれるところにやはり夢がある。
映画の夢効果、あるいは、クリント・イーストウッドラえもん効果と呼ぶべきでしょうか。呼ばなくていいでしょう。

あと、イーストウッド映画を観るということはたまに、カントリー&ウエスタンをたっぷり聴きに行くということ。

普段はカントリー&ウエスタンなんてあんま聴かないから、観に行けば、遠い遠いアメリカの田舎の雰囲気をイーストウッドさんが劇場まで運んできてくれる。今回はピックアップトラックに乗って。

DJナミジンのヘッドロックナイトで弾き語りしてきた↓ナミジンさんは昔は筋少のディレクターで、数年前に脳梗塞で倒れたのだけど、根っからの明るい性格と不屈の闘魂で、この日なんとベース&ボーカルでライブ復活。すげぇ。パンクの夢がある。そしてオーケンはタイミング失ってアンコールセッションにでそびれた!あれ、電撃バップ終わっちゃった!